天蚕神ードローイング・下絵

天蚕神ードローイング・下絵

10月の展示に向けて、蚕の神様のイメージを描いています。 女性のイメージです。 天照大神の眉毛から生まれたというお蚕様 裳をつけた十二単にいたしました。(裳はメイドさんのエプロンのようなもので、身分の高い人に出仕するときに付けています) 正面も良かったのですが、横がいいかな。とか色々描いています。 ミクスドメディアな掛け軸風の作品を考えていて、桑の枝紙で桑の葉っぱを描きたいなと実験中。 参加させていただいている養蚕と染めのワークショップでは、本藍染を体験させていただきました。 鳥の子紙を染めさせていただきました。絹糸も綺麗! そこから着想を得て、描かないで、染めてみることにしました。いい青が出ました。 生きている青です。 平安時代の青は緑色だったり、はなだ色と呼ばれていたり。 青信号が緑色なのはその名残と言われます。 お蚕さんを育ててみて、生まれる前の卵の色が青かったり、葉っぱを食べて背中が青くなったり。青っぽいイメージ。 ちょうど青いテーマの展示にお誘いいただいたので、そこに出展用に製作していますが、 時間がタイトです。もっとじっくり製作したいですが、これもご縁なので、今のこの感動をまずは表現できたらいいかなと思います。 1頭だけのんびり育っているおチビちゃんもすくすく育っています。 葉っぱをお布団にしている。すやすや。。。 のんびり大きくなってね(^ ^)

お蚕様成長記録5齢から繭〜成虫

お蚕様成長記録5齢から繭〜成虫

お蚕ちゃんたち。5齢になって、むしゃむしゃ食欲が増しました。体も大きくなって、お掃除の際、摘んで移動させてあげられます。 葉っぱをあっという間に平らげます。30頭ほどですが、葉っぱがすぐになくなってしまう! 多めに用意が必須ですね。 ちょうど台風が来てしまい、葉っぱがなくなってしまい、1日あげられない時間が。 雨に濡れた葉っぱは良くないのです・・・・(経験ずみ) 肥えすぎも良くなく空腹時間があるのも良いそうですが、ソワソワしてしまいました。 仕方なく雨間を縫って葉っぱをゲット。洗って、しっかり念入りに拭いてあげました。 次の日半数の子が営繭をスタート。 キッチンペーパーの芯をカットしてまぶしを作りました。 1頭だけ糸がうまく吐けずアミノ酸中毒になってしまいました。 お部屋が決まるまでうろうろ。 内覧して、糸を張って、ギシギシと糸の状態を確認して繭を作り始めました。 美しくて、神秘的です。 枝まぶしも作りましたが、出番なしでした。 かわいいかわいい蚕ちゃんたちが繭になってしまい、寂しい気持ちになりました。 10日がたって、繭かきをしました。立派で美しい繭になってくれました。ありがとうの気持ちを込めて。 悩んだ末に4頭だけ羽化させることにしましたので、繭切りをしました。繭かきから、1週間。 今朝、3頭が羽化しました!残り一頭はくねくね動いていたので、明日には羽化するかな? とっても可愛らしく、神々しいです。 成虫にしてあげるのも、繭のままにするのも、どちらも人間のエゴですが 6千年も共に生きてきたお蚕さまたちのことを知って、慈しみお育てできたこの経験は私にとって素晴らしい時間になりました。 3頭お腹が丸いのでメスかな?と思っていたら、雄かも?と教えていただき・・・どっちなのか・・・ もう1頭が別の雌雄でしたらマッチング成功ですが。。。どうかな。 繁殖を目的にするなら、もう数頭羽化させないとだったかもしれません。育ててみないとわからないことがいっぱいです📝

お蚕様記録3齢から5齢

お蚕様記録3齢から5齢

お蚕様、すくすく育っております。 3齢から眠りについて、4齢になり、そこから急に大きくなり始めた気がします。 葉っぱがレースのよう。 数日前にまた眠りについて、昨日の夜から脱皮が始まりました。いよいよ最終齢に。 今年の夏は、お蚕様のために、冷房付けっ放しです。 背中が青い。美しい。 他の子の上で眠に入ってしまった子もいます。無事に2頭とも脱皮しました(^^) 成長の遅い子も負けじと桑の葉を食べています。 青いスケッチ。続けています。 たらし込みで葉っぱを描いてみたり。 10月にお誘いいただいた表参道での展示に飾りたいなと思います。

お蚕様記録②卵から2齢

お蚕様記録②卵から2齢

お蚕様を卵から育ててみることにしました。 卵は長野の卵を販売されているところから購入しました。50粒。 卵が孵る日を指定するとその日に孵化予定の卵が速達郵便で届きました☺️ ちょうど展示が終わるタイミングの日に。 湿度と温度を保っていると・・・前日と当日に孵化しました! 一斉に孵化したので葉っぱをあげました。初の葉っぱをあげることを(掃き立て)というそうです。 最初は黄色っぽい卵は催青と言って青くなり、孵化します。 毛が生えた蟻のような姿から 蟻蚕とか毛児とか呼ばれるそうです。 もふもふかわいい。2、3ミリでとっても小さいのです。 孵化した後の卵の殻も透明で美しいです。 お蚕様は4回脱皮します。脱皮の前にまるで天へ祈るように体を上へ向けて手を合わせるようなポーズで1日ほど眠ります。 脱皮の後? 日々少しずつ大きくなっていくお蚕様たち。 掃き立てから10日目。1回目の脱皮を終えて、2齢になりました。 少し白っぽくなり1cmくらいの大きさになってきました(^^)お顔はまだ黒いです。 かわいい。 スケッチもしています。 また改めてお知らせしますが、主催する絵画教室の生徒さん作品展の後10月の中旬ごろに参加する展示でこちらのスケッチも展示する予定です😆 日々書き溜めていきたいと思います。

お蚕様記録①4齢から

お蚕様記録①4齢から

6月。お蚕様を繍(ぬいと)さんから6頭(蚕は家畜のため1頭2頭と数えます)お譲りいただきまして、初めての養蚕をしました。 梅雨の時期で雨に濡れた葉っぱをあげてしまったのが原因か、脱皮に失敗したり水っぽいフンをして亡くなってしまい。。。 最後の一頭に。 なんとか繭になってくれました。 こんなに大変なんて。まさに命の糸。絹へ感じる感情が変わりました。 スケッチ。 7月には、糸くりを体験させていただきました。 水飴のような、光沢のある白い糸。 本当に美しく。このままでいいと感じました。 絵を描くなんて烏滸がましいとも。 日本画で使われる絵絹を作っている会社は今はもう1社だけらしいのです。 この美しい素材のために。何ができるのか。 考えています。

西武渋谷OMATSURI SHIBUYA出展中です

西武渋谷OMATSURI SHIBUYA出展中です

デザフェスで日本画切り絵のタンタンさんにお声がけいただき、出展させていただくことになりました今回の展示、 初の百貨店出展で緊張がありましたが 無事に搬入…初日を迎え今日で4日目です。 海外のお客様が多くお立ち寄りくださっています。 平日まったりな中、お友達が来てくださったり、アート関係の方と出逢いがあったりありがたいです☺️ みなさんとお話していて、私は、私が感じている日本画や日本の心の素晴らしさを伝えたいなと考えているんだなあと改めて強く思いました。 最近オンラインや日本画のレッスンでも、私が大事にしたいこと、伝えたいことを恥ずかしげもなく真っ直ぐ情熱的に伝えていきたいと考えるようになり。自分の想いを熱く伝えていくことを意識しています。 西武の一階のエントランス 会場はA館の2階です。 会場には縁日が(^ ^) 私の展示コーナーはこんな感じです。 タンタンさんの青い世界も吸い込まれそうです。 2024/7/23-7/29 西武渋谷A館2階 SUMMER ART in OMATSURI SHIBUYA, Traditional week 最終日までどうぞよろしくお願いします。 在廊中はスケッチをしたり。画材研究をしていますのでお気軽にお声掛けください。 チラシやポップも作りましたのでご興味ありましたらご覧ください。 ■日本画ってなんだろう ■絵絹

【お知らせ】SUMMER ART in OMATSURI SHIBUYA出展

【お知らせ】SUMMER ART in OMATSURI SHIBUYA出展

こんにちは!情報解禁されましたのでお知らせです📢 渋谷西武A館2階で開催されるアートと和モダンにテーマにしたグループ展に参加いたします! 切り絵作家のTANTANさん主催のKIRIEBIJOUさんの企画です。 7月2日~8月12日までの期間、週替わりでさまざまな作家さん、画家さんの作品が楽しめます。 会期中にスタンプを集めると、KIRIEBIJOUさんの素敵なアクセサリーをもらえます☺️ 1週目・2週目 3週目・4週目・5週目・6週目 私は、4週目の伝統モダンウィーク 7月23日~7月29日 10:00ー20:00に出展いたします。 渋谷といえばハチ公🐕 忠犬おかげ柴さまたちをお連れいたします☺️ 余裕があればポストカードも制作する予定ですのでお楽しみに🐕 どうぞよろしくお願いします☺️

納品のお知らせと通販は8月からの予定です

納品のお知らせと通販は8月からの予定です

日本画教室でもお世話になっている、ファッジギャラリーカフェ様に柴犬様3点と、シール、ポストカードを納品いたしました。 ファッジギャラリーアンドカフェ 目黒線の不動前駅から徒歩6分、武蔵小山駅から徒歩8分 ぜひお立ち寄りください☺️ 柴犬さまたちをあおの日ショップに追加。。。と思っているのですが なんと7月に百貨店展示に参加させていただくことになりましたので、 そちらが終わり次第、8月の頭に通販を。と考えております。 ー今後の予定ー 7月末 渋谷西武 8月 通販 10月 第二回絵画教室あお作品展 11月 デザフェス60(予定) このような予定です。 10月の作品展では絹本での新作を考えています。 デザフェスには柴赤ちゃんの新作を数点描けたらいいな・・・という希望。。 どうぞよろしくおねがします。

和裁教室と、有職故実勉強会へ

和裁教室と、有職故実勉強会へ

まだまだ先のことですが、神社へ派遣される際、繕い物ができる程度に和裁もできると良いとのことをお聴きして。 裁縫はまあまあ経験があるけど和裁はわからないので 基礎を知りたい!と即行動です。 調べたらなんと近くに和裁教室があったので見学へ行ってきました。 結構ガッツリ通ってほしい方針のお教室でした。 子供の頃よく遊びに行った近所のおばあちゃんちの雰囲気。おばちゃん元気かな。 歩いて行けるので。。。運動のためにも通うことに。 見学の後、Youtubeで運針を見よう見真似でやってみました。 指が・・・つる・・・ そして第一回目のお稽古は運針の練習。2回目は襦袢を縫い始めました。 1尺、2尺。物差しでの布の測り方を教わったり、ずれないようにするコツを丁寧に教わりつつ。 身頃の裁断もしました。 4つ折りにして、身頃の裾を裁断する。そしてそのまま背縫い。おお〜!合理的!と感動しました。 輪っかになる折り目が肩になるわけです。 メモをしつつ。。。 運針は、どうやら優しく中指を母子球に当てるようにするといいみたい・・・しかし力が入りすぎてしまって指がつりますけれど。うまく針が当たるとスイスイと進みます。 着物はミシンで縫ったことがありますが「手縫の柔らかさはやっぱりいいわよ。」と先生。 楽しみです。 10月の作品展とデザフェスに向けて描きたいイメージも決まってきたので 縫い目の柔らかさをイメージしながら装束の布の柔らかい線を描きたいなあと思っています。 それから・・有職故実のお勉強会。1回目の参加もしてきました。 これまでの講習会は、キャーキャー楽しく通っていましたが、今回からは修行ですので(^ ^) 復習もしてから参加しました。 「衣紋結び」というずれにくい蝶々結びをしていきます。基本の基本。 覚えてしまえば無意識にできるのですが・・・ 描いて覚えるアナログタイプなので。メモメモ。とにかくメモ。 八條先生のHPにもさまざまな情報が載っており、色のお話などもとっても興味深いので、おすすめです。 HPや本なども見ながら復習しました。 そんなこんなで挑んだ1回目。 5回目までは衣冠の着付けの練習をしていきます。 衣冠は、宮中での正式な服装である「束帯」では、夜の宿直(とのい)のお仕事をするには窮屈なので 束帯をカジュアルにしたもので、束帯がタキシードなら、衣冠はスーツというイメージ。 だんだんそれが宮中での昼間のお仕事服になってきて、現在の神職の方の基本の装束にもなっているので まずは目をつぶって衣冠を着付けできるように。というのが目標になります。 手順も講座の写真やメモを見返してなんとなく復習してから挑みましたが、ちょっとしたコツなどを先輩方に教えていただいて、すごく勉強になりました! 現場では早さと正確さが求められるので、一回で決めていけるようになりたい・・・ しかしながら初回にしては綺麗にできてるよ!とお褒めのお言葉もいただき・・・ 5回で合格するには・・・!と先輩と先生に何度も激励をいただき・・・ 身が引き締まりました。 頑張ろう・・・! 覚えていないことを一個一個確認。 わからないことは聞いたり調べたり。メモをして。一個一個積み上げていく。 絵を描く作業に似ています☺️ 講座だけでも解像度が上がったのですが、 着付けをしっかり覚えたり、歴史なども自分でまとめ始めたらどんどんイメージが実体として自分の中に鮮やかに存在していきます。 光る君へも録画していたものを見始めました。直秀ロスです・・・涙 次回も楽しみです。

有識故実講座1年間ありがとうございました。

有識故実講座1年間ありがとうございました。

「有職装束大全」で有名な八條忠基先生が主催する、 綺陽装束研究所の「有職故実講座」の受講最終回を迎えました。 去年の6月にスタートし、月に一回、1年間の講座でした。 先生のご著書はいくつか持っておりまして、どれも素晴らしく、パラパラとめくっているだけでも心も目も満たされる。我々祖先の美しいと感じたものが詰まっている世界を垣間見ることができます。 私には、日本画で描いていきたい世界がありまして、 以前ブログにも描いたように(「子供の頃に見た十二単を着た大きな神様の話」) それは憧れの世界でもあるわけですが、創作といえども、知っていると知らないでは表現が変わってくると考えておりますので、 しっかり基本を学び、その上で描いていきたいと考え、受講を決意しました。 一回だけ発熱してしまい、参加できない日もありましたが、それ以外は出席して 有職故実の何たるかを学ばさせていただき、 着付けの基本を体験させていただきました。 最終回は、お楽しみのお遊び大会でした。 小弓も江戸時代のもので遊ばせていただいたり、(意外にも上手かった私・・・笑) 投壺、弾棊、最後は双六もさせていただき大盛り上がり。 双六は、ルドーのような遊びで、一方通行でコマを進めながら、相手が1コマで居たら攻撃して振り出しに戻せる。そして自分のコマを陣地へ全て入れると勝ちというゲームでした。運と頭脳も必要で白熱しました。 先生お手製の本物の芋粥をいただきました! 薄切りにした自然薯を砂糖ではなく、甘葛で煮てあるもので、何とも優しいお味でした。平安時代にはお正月のデザートとして出されたものだとか。 遙かなる高みから_____ゴッコもしました笑 楽しかったです。1年間ご一緒した皆様ありがとうございました。 1年間のご褒美で、1200年前の銅貨をいただきました。 これは、良い緑青が取れそうです・・・! 1年間。 先生のお話も毎回面白く、興味深く。永遠に聴いていたい。いい声ですし。 そして着付けも手順や型があり、楽しくも緊張感を感じながら。優しくご指導いただきながら体験させていただきました。 最終回間近の4月。あと、数回しかない。。。とロスになってメソメソして先生に泣きついたところ、 先生の主催する綺陽装束研究所の会員になれば、月に1回研究会と練習があること。 ただ、会員から神社などに着付けのお仕事を派遣するので、厳しいし、そういうことに興味がないとできないよということ。 じ、神社のお手伝いをさせていただけるのですか!?とっても興味あります!!!ということで すぐに参加を決心しました。 こんなご縁をいただけるなんて。 ご奉仕できるのはまだまだ先のことだと思いますが。 まずは小習いを目指してこれから修行が始まります。 体験の時も、どっちが右だっけ?蝶々結びとは!?と大混乱に陥っていたので・・不安ではありますが、一個一個淡々と反復しながらかんばりたいと思います。 まずは復習から✏️ 最後にお食事会を開いてくださいました。そしたらなんと!先生は数十年前ムサビの講師をしていたと・・・ただ、その頃は有職故実が専門ではなかったとのことですが 数年はかぶっていたよう、、、キャンパスですれ違っていたかもーーーーー!!!えーー! 何とも不思議なご縁です。ありがたいありがたい。