来年は巳年!ということで、お蛇様を描くことにしました。 なかなかポーズが決まらず、スケッチを。 白蛇。かわいい。 肉食で、ラットなどを顎関節を外して丸呑み。 喉の筋肉の緩急で食べ物を飲み込んでいくんですね。すごい生き物です。 かわいい。 最終的にF4サイズで制作することにしました。 12月に通販で、新作ステッカー、おまもり柴のカレンダーを販売したいと計画中です。 今月は制作頑張ります☺️
作家友達のありがたさ
表参道の展示でご一緒した山口瑛未さんと改めてお話しましょう!と意気投合して 先日改めてお逢いしました。 この逢瀬の流れとしては・・・ 私は作家活動歴は長いものの。日本画家としての活動は時々グループ展などに参加するくらいだったので 今年の5月に恐る恐るデザフェスに出たのですが、 イベントや展示に出展するためにはお金が必要!出展料も年々値上がりしているので。涙 原画よりは購入しやすいお手頃なグッズも作りました。 私がイベントに遊びに行く時、素敵だなと思った人のちょっとしたグッツが欲しいなと思うのもあり、ポストカードとステッカーを作りました。 継続するためにはある程度の売上も必要と考えます。 で、表参道の展示でも少しグッズを置かせていただいたのですが、 ステッカーはこうするともっと良くなるよ!と山口さんからアドバイスを頂いたのでした。 ステッカーを切るコツ。道具など、しかもイベントについてのアドバイスもいただき、とてもありがたかったです。 太田のステッカー大作戦!12月に通販を致しますので、お楽しみに。その前に巳年の新作も描きます。 私は山口さんに教室運営などのお話をしました☺️ いわゆる情報交換。これぞwinーwinというものですね。 応援しあえる仲間。ありがたいです。 今年は本当に出逢いの多い一年でした。(また2ヶ月ありますけれど。) 有難いことです。 淡々と絵を描いていく時間も幸せですが、 出逢いを通して 日本画の魅力を知ってもらいたい。 さらに根底には私たちご先祖様たちから脈々と受け継がれてきた美意識や精神性。 日本の良心みたいなものを感じて琴線に触れてもらえたら・・・。という思いが強くなってきました。 養蚕のことも、有識故実の学びも。個人の活動ではありますが、伝え紡ぎ、繋いでいくことも意識していきたいと思います。
天蚕神(あまのこのかみ)
『天蚕神(あまのこのかみ)』 M30 絹/桑枝紙/薄美濃紙/天然顔料/天然染料/純金 絹のことを知りたくて調べている時、ちょうどlepo工房のゆきさんと、縫(ぬいと)さんの葉酸と染色の教室開催を知り、蚕を飼い始めた。 蚕の命は儚くて、知識やコツが必要だった。やっと小さな繭ができて、命の糸の素晴らしさに感動しました。 その頃見た夢で「天蚕神」を祀る田舎のお家に遊びに行く夢を見ました。 実際に絹の豊作を祈り感謝するお祭りも各地に残っているようで、 蚕への感謝と弔いの気持ちを捧げているのだと感じました。 その後、夏には卵からの飼育に挑戦しました。孵化からちょうど1ヶ月で営繭を始めました。あっという間の成長でした。 蚕たちは愛おしくてかわいい。脱皮の前、祈るように眠る子たち。 繭になる美しさ。幸せな時間でした。 6000年もわたしたちと共にある蚕たち。 日本では弥生時代から養蚕をしていた記録が見つかっているそうです。 蚕たちのこと、絹のことを知れてよかったです。 わたしたちの遺伝子に残る愛しい記憶へ。 「おやすみ よいこたち」 この投稿をInstagramで見る ota33(@ota33nippon)がシェアした投稿
表参道隠田ギャラリー「The Blue&Autumn Life」出展
ミカズキアートさん主催の、表参道隠田ギャラリー「The Blue&Autumn Life」出展いたしました。 お蚕の新作と、ドローイングを出展しました。 この投稿をInstagramで見る ota33(@ota33nippon)がシェアした投稿 有職故実の仲間が見にきてくださいまして、十二単の重ねや紋様について語ったり。 蚕のお話をさせていただいたり。 出展者の方と制作について語り合ったり。刺激の多い楽しい5日間でした。 制作をされている皆さんの真摯な心。 そして前へ進むパワー! 岩戸の影から顔をちょこっと出してデザフェスに出展してみたら、主催のタンタンさんにお声がけいただいて 今年は西武渋谷や表参道で展示をする機会をいただけることになるとは・・・! ありがたいご縁をありがとうございます。 私たち祖先から受け継ぐ美しい精神と文化を 私なりに繋げていきたいと深く思うようになり 不勉強ながらも少しずつ作品にして伝えていきたいなと考えています。 そのためにも 来年はもう少し積極的に外へ出ようか・・・とぶるぶる震えながらも。 うまくバランスをとりながら。。。頑張りたいです。 今年の出展の予定は以上ですが、11月に通販の登録をいたします。 おかげ柴さまのカレンダーと、ステッカー、ポストカード、そして2024年に製作した原画を販売いたします。 詳細決まりましたらまたお知らせいたします。
第二回絵画教室あお作品展
今年も私が主催する絵画教室あおの作品展を開催いたしました。 今回はオンラインの生徒さんにも参加いただきました! 今後も生徒さんにとって実りのある時間を作り出せるよう頑張りたいと思います! →絵画教室あお作品展の様子
天蚕神ードローイング・下絵
10月の展示に向けて、蚕の神様のイメージを描いています。 女性のイメージです。 天照大神の眉毛から生まれたというお蚕様 裳をつけた十二単にいたしました。(裳はメイドさんのエプロンのようなもので、身分の高い人に出仕するときに付けています) 正面も良かったのですが、横がいいかな。とか色々描いています。 ミクスドメディアな掛け軸風の作品を考えていて、桑の枝紙で桑の葉っぱを描きたいなと実験中。 参加させていただいている養蚕と染めのワークショップでは、本藍染を体験させていただきました。 鳥の子紙を染めさせていただきました。絹糸も綺麗! そこから着想を得て、描かないで、染めてみることにしました。いい青が出ました。 生きている青です。 平安時代の青は緑色だったり、はなだ色と呼ばれていたり。 青信号が緑色なのはその名残と言われます。 お蚕さんを育ててみて、生まれる前の卵の色が青かったり、葉っぱを食べて背中が青くなったり。青っぽいイメージ。 ちょうど青いテーマの展示にお誘いいただいたので、そこに出展用に製作していますが、 時間がタイトです。もっとじっくり製作したいですが、これもご縁なので、今のこの感動をまずは表現できたらいいかなと思います。 1頭だけのんびり育っているおチビちゃんもすくすく育っています。 葉っぱをお布団にしている。すやすや。。。 のんびり大きくなってね(^ ^)
お蚕様成長記録5齢から繭〜成虫
お蚕ちゃんたち。5齢になって、むしゃむしゃ食欲が増しました。体も大きくなって、お掃除の際、摘んで移動させてあげられます。 葉っぱをあっという間に平らげます。30頭ほどですが、葉っぱがすぐになくなってしまう! 多めに用意が必須ですね。 ちょうど台風が来てしまい、葉っぱがなくなってしまい、1日あげられない時間が。 雨に濡れた葉っぱは良くないのです・・・・(経験ずみ) 肥えすぎも良くなく空腹時間があるのも良いそうですが、ソワソワしてしまいました。 仕方なく雨間を縫って葉っぱをゲット。洗って、しっかり念入りに拭いてあげました。 次の日半数の子が営繭をスタート。 キッチンペーパーの芯をカットしてまぶしを作りました。 1頭だけ糸がうまく吐けずアミノ酸中毒になってしまいました。 お部屋が決まるまでうろうろ。 内覧して、糸を張って、ギシギシと糸の状態を確認して繭を作り始めました。 美しくて、神秘的です。 枝まぶしも作りましたが、出番なしでした。 かわいいかわいい蚕ちゃんたちが繭になってしまい、寂しい気持ちになりました。 10日がたって、繭かきをしました。立派で美しい繭になってくれました。ありがとうの気持ちを込めて。 悩んだ末に4頭だけ羽化させることにしましたので、繭切りをしました。繭かきから、1週間。 今朝、3頭が羽化しました!残り一頭はくねくね動いていたので、明日には羽化するかな? とっても可愛らしく、神々しいです。 成虫にしてあげるのも、繭のままにするのも、どちらも人間のエゴですが 6千年も共に生きてきたお蚕さまたちのことを知って、慈しみお育てできたこの経験は私にとって素晴らしい時間になりました。 3頭お腹が丸いのでメスかな?と思っていたら、雄かも?と教えていただき・・・どっちなのか・・・ もう1頭が別の雌雄でしたらマッチング成功ですが。。。どうかな。 繁殖を目的にするなら、もう数頭羽化させないとだったかもしれません。育ててみないとわからないことがいっぱいです📝
お蚕様記録3齢から5齢
お蚕様、すくすく育っております。 3齢から眠りについて、4齢になり、そこから急に大きくなり始めた気がします。 葉っぱがレースのよう。 数日前にまた眠りについて、昨日の夜から脱皮が始まりました。いよいよ最終齢に。 今年の夏は、お蚕様のために、冷房付けっ放しです。 背中が青い。美しい。 他の子の上で眠に入ってしまった子もいます。無事に2頭とも脱皮しました(^^) 成長の遅い子も負けじと桑の葉を食べています。 青いスケッチ。続けています。 たらし込みで葉っぱを描いてみたり。 10月にお誘いいただいた表参道での展示に飾りたいなと思います。
お蚕様記録②卵から2齢
お蚕様を卵から育ててみることにしました。 卵は長野の卵を販売されているところから購入しました。50粒。 卵が孵る日を指定するとその日に孵化予定の卵が速達郵便で届きました☺️ ちょうど展示が終わるタイミングの日に。 湿度と温度を保っていると・・・前日と当日に孵化しました! 一斉に孵化したので葉っぱをあげました。初の葉っぱをあげることを(掃き立て)というそうです。 最初は黄色っぽい卵は催青と言って青くなり、孵化します。 毛が生えた蟻のような姿から 蟻蚕とか毛児とか呼ばれるそうです。 もふもふかわいい。2、3ミリでとっても小さいのです。 孵化した後の卵の殻も透明で美しいです。 お蚕様は4回脱皮します。脱皮の前にまるで天へ祈るように体を上へ向けて手を合わせるようなポーズで1日ほど眠ります。 脱皮の後? 日々少しずつ大きくなっていくお蚕様たち。 掃き立てから10日目。1回目の脱皮を終えて、2齢になりました。 少し白っぽくなり1cmくらいの大きさになってきました(^^)お顔はまだ黒いです。 かわいい。 スケッチもしています。 また改めてお知らせしますが、主催する絵画教室の生徒さん作品展の後10月の中旬ごろに参加する展示でこちらのスケッチも展示する予定です😆 日々書き溜めていきたいと思います。
お蚕様記録①4齢から
6月。お蚕様を繍(ぬいと)さんから6頭(蚕は家畜のため1頭2頭と数えます)お譲りいただきまして、初めての養蚕をしました。 梅雨の時期で雨に濡れた葉っぱをあげてしまったのが原因か、脱皮に失敗したり水っぽいフンをして亡くなってしまい。。。 最後の一頭に。 なんとか繭になってくれました。 こんなに大変なんて。まさに命の糸。絹へ感じる感情が変わりました。 スケッチ。 7月には、糸くりを体験させていただきました。 水飴のような、光沢のある白い糸。 本当に美しく。このままでいいと感じました。 絵を描くなんて烏滸がましいとも。 日本画で使われる絵絹を作っている会社は今はもう1社だけらしいのです。 この美しい素材のために。何ができるのか。 考えています。