和裁教室と、有職故実勉強会へ

和裁教室と、有職故実勉強会へ

まだまだ先のことですが、神社へ派遣される際、繕い物ができる程度に和裁もできると良いとのことをお聴きして。 裁縫はまあまあ経験があるけど和裁はわからないので 基礎を知りたい!と即行動です。 調べたらなんと近くに和裁教室があったので見学へ行ってきました。 結構ガッツリ通ってほしい方針のお教室でした。 子供の頃よく遊びに行った近所のおばあちゃんちの雰囲気。おばちゃん元気かな。 歩いて行けるので。。。運動のためにも通うことに。 見学の後、Youtubeで運針を見よう見真似でやってみました。 指が・・・つる・・・ そして第一回目のお稽古は運針の練習。2回目は襦袢を縫い始めました。 1尺、2尺。物差しでの布の測り方を教わったり、ずれないようにするコツを丁寧に教わりつつ。 身頃の裁断もしました。 4つ折りにして、身頃の裾を裁断する。そしてそのまま背縫い。おお〜!合理的!と感動しました。 輪っかになる折り目が肩になるわけです。 メモをしつつ。。。 運針は、どうやら優しく中指を母子球に当てるようにするといいみたい・・・しかし力が入りすぎてしまって指がつりますけれど。うまく針が当たるとスイスイと進みます。 着物はミシンで縫ったことがありますが「手縫の柔らかさはやっぱりいいわよ。」と先生。 楽しみです。 10月の作品展とデザフェスに向けて描きたいイメージも決まってきたので 縫い目の柔らかさをイメージしながら装束の布の柔らかい線を描きたいなあと思っています。 それから・・有職故実のお勉強会。1回目の参加もしてきました。 これまでの講習会は、キャーキャー楽しく通っていましたが、今回からは修行ですので(^ ^) 復習もしてから参加しました。 「衣紋結び」というずれにくい蝶々結びをしていきます。基本の基本。 覚えてしまえば無意識にできるのですが・・・ 描いて覚えるアナログタイプなので。メモメモ。とにかくメモ。 八條先生のHPにもさまざまな情報が載っており、色のお話などもとっても興味深いので、おすすめです。 HPや本なども見ながら復習しました。 そんなこんなで挑んだ1回目。 5回目までは衣冠の着付けの練習をしていきます。 衣冠は、宮中での正式な服装である「束帯」では、夜の宿直(とのい)のお仕事をするには窮屈なので 束帯をカジュアルにしたもので、束帯がタキシードなら、衣冠はスーツというイメージ。 だんだんそれが宮中での昼間のお仕事服になってきて、現在の神職の方の基本の装束にもなっているので まずは目をつぶって衣冠を着付けできるように。というのが目標になります。 手順も講座の写真やメモを見返してなんとなく復習してから挑みましたが、ちょっとしたコツなどを先輩方に教えていただいて、すごく勉強になりました! 現場では早さと正確さが求められるので、一回で決めていけるようになりたい・・・ しかしながら初回にしては綺麗にできてるよ!とお褒めのお言葉もいただき・・・ 5回で合格するには・・・!と先輩と先生に何度も激励をいただき・・・ 身が引き締まりました。 頑張ろう・・・! 覚えていないことを一個一個確認。 わからないことは聞いたり調べたり。メモをして。一個一個積み上げていく。 絵を描く作業に似ています☺️ 講座だけでも解像度が上がったのですが、 着付けをしっかり覚えたり、歴史なども自分でまとめ始めたらどんどんイメージが実体として自分の中に鮮やかに存在していきます。 光る君へも録画していたものを見始めました。直秀ロスです・・・涙 次回も楽しみです。

有識故実講座1年間ありがとうございました。

有識故実講座1年間ありがとうございました。

「有職装束大全」で有名な八條忠基先生が主催する、 綺陽装束研究所の「有職故実講座」の受講最終回を迎えました。 去年の6月にスタートし、月に一回、1年間の講座でした。 先生のご著書はいくつか持っておりまして、どれも素晴らしく、パラパラとめくっているだけでも心も目も満たされる。我々祖先の美しいと感じたものが詰まっている世界を垣間見ることができます。 私には、日本画で描いていきたい世界がありまして、 以前ブログにも描いたように(「子供の頃に見た十二単を着た大きな神様の話」) それは憧れの世界でもあるわけですが、創作といえども、知っていると知らないでは表現が変わってくると考えておりますので、 しっかり基本を学び、その上で描いていきたいと考え、受講を決意しました。 一回だけ発熱してしまい、参加できない日もありましたが、それ以外は出席して 有職故実の何たるかを学ばさせていただき、 着付けの基本を体験させていただきました。 最終回は、お楽しみのお遊び大会でした。 小弓も江戸時代のもので遊ばせていただいたり、(意外にも上手かった私・・・笑) 投壺、弾棊、最後は双六もさせていただき大盛り上がり。 双六は、ルドーのような遊びで、一方通行でコマを進めながら、相手が1コマで居たら攻撃して振り出しに戻せる。そして自分のコマを陣地へ全て入れると勝ちというゲームでした。運と頭脳も必要で白熱しました。 先生お手製の本物の芋粥をいただきました! 薄切りにした自然薯を砂糖ではなく、甘葛で煮てあるもので、何とも優しいお味でした。平安時代にはお正月のデザートとして出されたものだとか。 遙かなる高みから_____ゴッコもしました笑 楽しかったです。1年間ご一緒した皆様ありがとうございました。 1年間のご褒美で、1200年前の銅貨をいただきました。 これは、良い緑青が取れそうです・・・! 1年間。 先生のお話も毎回面白く、興味深く。永遠に聴いていたい。いい声ですし。 そして着付けも手順や型があり、楽しくも緊張感を感じながら。優しくご指導いただきながら体験させていただきました。 最終回間近の4月。あと、数回しかない。。。とロスになってメソメソして先生に泣きついたところ、 先生の主催する綺陽装束研究所の会員になれば、月に1回研究会と練習があること。 ただ、会員から神社などに着付けのお仕事を派遣するので、厳しいし、そういうことに興味がないとできないよということ。 じ、神社のお手伝いをさせていただけるのですか!?とっても興味あります!!!ということで すぐに参加を決心しました。 こんなご縁をいただけるなんて。 ご奉仕できるのはまだまだ先のことだと思いますが。 まずは小習いを目指してこれから修行が始まります。 体験の時も、どっちが右だっけ?蝶々結びとは!?と大混乱に陥っていたので・・不安ではありますが、一個一個淡々と反復しながらかんばりたいと思います。 まずは復習から✏️ 最後にお食事会を開いてくださいました。そしたらなんと!先生は数十年前ムサビの講師をしていたと・・・ただ、その頃は有職故実が専門ではなかったとのことですが 数年はかぶっていたよう、、、キャンパスですれ違っていたかもーーーーー!!!えーー! 何とも不思議なご縁です。ありがたいありがたい。