『天蚕神(あまのこのかみ)』 M30 絹/桑枝紙/薄美濃紙/天然顔料/天然染料/純金

絹のことを知りたくて調べている時、ちょうどlepo工房のゆきさんと、縫(ぬいと)さんの葉酸と染色の教室開催を知り、蚕を飼い始めた。

蚕の命は儚くて、知識やコツが必要だった。やっと小さな繭ができて、命の糸の素晴らしさに感動しました。

その頃見た夢で「天蚕神」を祀る田舎のお家に遊びに行く夢を見ました。

実際に絹の豊作を祈り感謝するお祭りも各地に残っているようで、

蚕への感謝と弔いの気持ちを捧げているのだと感じました。

その後、夏には卵からの飼育に挑戦しました。孵化からちょうど1ヶ月で営繭を始めました。あっという間の成長でした。

蚕たちは愛おしくてかわいい。脱皮の前、祈るように眠る子たち。

繭になる美しさ。幸せな時間でした。

6000年もわたしたちと共にある蚕たち。

日本では弥生時代から養蚕をしていた記録が見つかっているそうです。

蚕たちのこと、絹のことを知れてよかったです。

わたしたちの遺伝子に残る愛しい記憶へ。

「おやすみ よいこたち」

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